ときどきテレビでピャラーンというような電子音が鳴ると、あ、地震だとヒヤッとして画面の上のほうを見る。
でもそれは番組の中のただの効果音で、安心すると同時に紛らわしいことをしやがってと、番組をつくっている人間とテレビ局とテレビ自体を憎む。
NHKの地震速報の音は、いいぐあいに不協和音を混ぜて、じかに無意識に通ずる不安感を感じさせる音造りをしたのだというようなことを、ネットで読んだ。
まあそうなのだろうが、あれは音色も影響していると思う。
チェンバロみたいな音が主で、その中に明るめのシンセ音を混ぜて、ダダダ、ダダダ、というように段々音階が高くなっていって、そしてなぜか音も段々大きくなっていくように聞こえる。
だから驚かせるし、同じ音を重ねて、そして段々音量が大きくなるように聞こえさせて、それがしつこい感じがして、それが嫌な感じで、そういうのが総合して不快な音に感じるのだろう。
昔ながらのサイレンみたいな音なら、普段の外からの騒音にまぎれてしまうのかもしれない。
携帯電話のも含めて今の地震速報の音なら、生まれてから聞いたこともない嫌な音だから、寝てればはっきり目が覚めるし、何かに集中していても逃げろと思うのだろう。
だがこれに慣れてしまった子どもの世代が大人になった頃は、また別の音が作られるのだろう。
